世界で一番美しい道とは、どんなものがあるでしょうか
世界で一番美しい道と聞くと、どのような道をアナタは思い浮かべるでしょうか?
理路整然と整えられ、機械的で端正・近代的な道路。
とぐろを巻く大蛇のように、山頂へと向かって右へ左へ大きくうねりながら上る険しい山道。
右手には水平線が広がり、左手には地平線を臨みむ、どこまでもどこまでも真っ直ぐな田舎の農道。
それぞれの見せの賑わいを見守り続けた温かなレンガで出来た商店街の歩行者道路。
長年シカやカモシカが歩いて歩いて作った、緑の絨毯を切り取るような獣道。
大きな湖や池をぐるりと囲んだ市民の散歩道。
また中国の万里の長城のように人が作り上げた建造物もまた、大変美しい道となりえます。
其々が、私たちの生活を色鮮やかにしてくれる景色ばかりで、甲乙着け難い素晴らしいものです。
世界で一番美しい道を決めるのは大変なわけ、その1
しかし、世界で一番美しい道を決めると言うのは大変困難な作業になるでしょう。
なぜなら自分の目で美しい道を見るために世界中の道を尋ねる旅をするために、海外へ行くことが簡単に出来ることではないからです。
そんな方は、美しい道を探して旅をし、歩いていた人々が出している写真集やポストカード集を見ることで、私たちが普段自分の目にすることが出来ない素晴らしい道を知ることが出来ます。
そこには、まるで絵画のように美しい「道のある風景」が収められていること間違いなしです。
世界で一番美しい道を決めるのが困難なわけ、その2
世界で一番綺麗な道を決め難い理由のもうひとつが、四季があることです。
日本のように四季がハッキリしている国では、同じ道でも春夏秋冬で全くその表情を変えるからです。
夏には何の変哲もないように見える街路樹も。春先に訪れたのなら、枝がしなるほどの桜を満開に咲かせていたり、同じ様に秋には燃えるような紅葉で、上にも紅葉、下にも紅葉で赤と黄色の極彩色で道が埋め尽くされることもあるからです。
さらに、昼間に見える新緑が美しい道もあれば、月夜に光る朧の街路灯が照らす美しい道もあるでしょう。
このように、私たちの生活の中は意識できたか出来ないかの違いはあっても、一日中素晴らしい景観に囲まれているのです。