アフリカ睡眠病 症状

スポンサードリンク

アフリカ睡眠病という風土病と症状

アフリカでは睡眠病と呼ばれている眠り続けてしまうという症状が現れる風土病がある。患者がひたすら眠るという症状が見られることがあることからアフリカ睡眠病と呼ばれているのである。この風土病は毎年10万人ものアフリカ国民の命を奪っている。人間に感染する他に、家畜も感染するため、睡眠病が流行している地域では家畜の飼育が困難である。これも、現地住民の生活に関わる重大な問題だ。このことが原因で牛乳はとても高価な食材になっている。

アフリカ睡眠病の症状を発症させる原虫

アフリカ睡眠病を発症させる原因は一体何か?それは、ハエである。ツェツェバエと呼ばれる吸血性を持つハエだ。このハエに刺され、血を吸われる際に鞭毛虫のトリパノソーマという原虫が体内に侵入し感染するのである。感染した直後の症状としては高熱が見られる。中枢神経にトリパノソーマが侵入してしまうと、患者は眠り続けるようになってしまう。そして、衰弱死してしまうのである。日本にいるようなハエとは種類が違うが、比較的身近な虫であるハエによって、多くの人の命が奪われているのだ。なんとも恐ろしい病気である。

アフリカ睡眠病の症状に対する治療法は?

小さな虫であるハエに刺されただけで発症してしまうアフリカ睡眠病に治療法はないのだろうか?実は初期の症状に効く治療薬はあるのである。さらに、2006年に在米韓国人科学者の研究チームがこの病気のメカニズムを解明した。このことにより、今まで予防法や原虫が中枢神経に侵入し、症状が悪化した場合の治療法はなかったのだが、新しい治療薬が開発されれば対応できるようになる可能性が出てきた。しかし、まだ完全に治療できるというわけではない。アフリカに旅行に行く際はハエに気をつける必要があるだろう。もし刺されてしまった場合は、一刻も早く治療を行うことが大切である。

スポンサードリンク